2013年06月13日

J君が好き

gogo10.png

かるびに、気になる人が出来た。
それだけで、仲の良かった三人の関係はなくなりつつあった。




変な三角関係だったけど、楽しかった三人。




パンチは、どうするつもりだったのか、本気で、かるびを旦那さんから奪って、自分の嫁にしようと思っていたのか…

それはわからないし、俺もこの先、どうしようかなんて、わからなかった。

もちろん、略奪愛や、浮気や不倫をしようとは思っていない。

でも、ゴゴに来て、彼女と話をすることだけが俺のしあわせだった。

会うことも、付き合うことも出来ないけれど、

せめて、それだけはさせてほしい。

ゴゴで彼女と会う、それだけでいい、それだけで満足しようと思っていた。




かるびもどういうつもりだろう。



気になる人がいるからって、すぐに前の友達を捨てるような人だったんだろうか。

いくらゴゴの世界だからといって、浮気な気分で、天使の男と会っているのだろうか。








そんなことを考えながら、

今日もひとり、ゴゴにインしていた俺は、

ふと、いつも、かるびと天使がいる、広場へ目を向けた。




二人ともいた。いたはいたんだけれど、

天使の男は人気者だったのか、彼の周りには人だかりが出来ていた。

かるびは、少し離れたところを、ウロウロ、ウロウロ、している。




また次の日も、また次の日も。



彼女は、黙ってウロウロしているだけだった。

天使は、それに気づいてもいないようで、周りの人と話し込んでいた。





俺は、

かるびが、すごくつまんなそうに見えた。


彼がとんでもないナンパ野郎に見えてくる構図だったんだ。
(本当にナンパなヤツかどうかは知らないがw)

かるびが、カワイソーだ…



そう思った俺は、天使の男に近づいていった。



オレ「あのっ!!!」



天使の男「ん?」



オレ「こんばんわ!!」



天使「こんばんわ」





たぶん、天使はびっくりしただろう、知りもしない男に急に挨拶されて。

おそらく、かるびもビックリしただろう。

俺は頭に血がのぼってた。



オレ「あの!さっきからみてたんだけど、そこにいる、かるびって子が、話をしたがっているみたいなんで!!」



天使「あ、ああ〜、かるび、ごめ…」



オレ「かるびは、アナタと仲良くしたいと思ってるから!仲良くしてあげてくださいね!」






俺は捨て台詞を吐いて、逃げるように(ホントに逃げた)、その場から立ち去った。

もう、顔に、火が点いたように恥ずかしかった。




でも、言わずにはいられなかったんだ。





俺は、ひとり、ゴゴのレース場がある、あまり人のいない場所へと走っていった。





しばらくして、

ふと画面を見ると、女の子が近づいてきた。

かるびだ。





かるび「あっ、いたぁ」



彼女は、俺の座っていたベンチの横に座り始めた。
俺はなんだかもうしわけない気持ちになった。



かるび「なんか、ごめんね。気にかけてくれて」



オレ「あ、いや…こっちこそ。あの人もびっくりさせてしまって。」



かるび「あの人は…まあ、前にも言ったけど、一番最初に優しくしてもらったんで、気になるっていうか、仲良くなりたかっただけなんよ。」



オレ「そか…でも、いくらそうだとしても、最近、かるび、付き合い悪いよ〜。束縛したいわけじゃないけどさあ。パンチも最近、つまんないって、ゴゴ市に来なくなったんだよ」



かるび「ああ、う〜ん…ごめんね。あの人、仕事が忙しくて、半年に数回しかログイン出来ないみたいなの。今回もやっぱりそうで、実は明日から、ログイン出来ないって言ってたし。もう時間がないから、つい、彼のところにずっといてしまったんよ…」


オレ「そか…。でも…でもかるびは、あの人のこと好きなんでしょう。なのに、あいつ、かるびのことほったらかしにしちゃってさ、なんか腹が立って…」



かるび「あ、だから、好きとかそういうんじゃないよ…。仲良くなりたいなって…、」



オレ「すごく許せなかった。頭に来た」



俺は、だんだんと、自分が抑えられなくなってきた。



オレ「せっかく、かるびが……。俺、…俺だって、こんなにかるびのこと好きなのに!






言ってしまった。
魔がさしたのか、ガマンしてるのに疲れたのか。





しばらく間が合った。





もう、恥かしさと、罪悪感とで、俺はPCの前から逃げ出しそうになった。

すると、かるびは、「ありがとう」と言った。






そして、「うちも、君のことが好きよ」

と、言った。






えっ!? 驚いた俺は、しどろもどろだった。



オレ「あ。あ、あ、でも。かるびには、家族が…その、あの」



俺は嬉しさと驚きで、すっかり動揺してしまった。



かるび「ぶw あほぅ〜〜〜w いや、もちろん…家族は大事よ。でも、君は、ゴゴのボーイフレンドってこと。ゴゴでは君が好きってことw」



それでもまだ、罪悪感はあった。
やっぱり、これはいけないことなんじゃないかって思ったけど…。
でも、正直、嬉しくって…、



オレ「そか…、ごめん、ちょっと焦っちゃったよw でも、そんな風に言ってくれるなんて、うれしいよ、ありがとう。」



かるび「いえいえw ほんとだよ」



もちろん、現実には付き合えないけど、ゴゴの中ではボーイフレンド、か…。



その日は、ログアウトしても、興奮して眠れなかったな。







でも、後日、

パンチが、久しぶりに、ゴゴにやってきて、



パンチ「おう!事の顛末は、すでにかるびからメールをもらったんで全部知ってるぜ! ちなみに俺も、かるびから「好き」って言われたからな!ゴゴでは、俺はボーイフレンドだってさwww」



と、かなり、上機嫌で俺に言った。

ま、まあ、わかっちゃいたけど、やっぱりそういう意味の「好き」だよなw

でも「好き」って言われたら、誰だってうれしいさ。



俺は、あの時、本気で言ったんだけどね!(笑)



パンチ「ホントに、かるびはある意味、魔性のオンナだな!ww こんなに男を惑わせるなんてさあw そう、思うだろ?w なぜか、魅かれるんだよなあ〜」



俺は、あはは、と笑った。

確かに、なぜこんなに魅かれるのだろう。

魔性…確かにそうなのかな…。



この日から、また、三人でゴゴに集まるようになった。

以前のような楽しい日々が続く。




続くと思ってた。

posted by みるしょう at 15:19| Comment(0) | ゴゴ市での出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

I意外な展開

ごご4.jpg

いつも3人でいたのに、最近、かるびの様子がおかしい。
最近、妙によそよそしい。
心配した俺とパンチは、その原因を知る。
天使の羽をつけた男。
新たな、恋のライバル出現か!?




ともかく、近づきがたい雰囲気だった。

でも、会話のログはしっかりと見ていた(笑)



なんか、よくある普通の会話…。

でも、かるびは時折、聞いたこともないような

敬語で話していた。



パンチ「もう〜、誰じゃ、アイツは〜」



いや、別に俺たち以外と話しちゃダメっていうルールはないが、

それにしても、

最近のかるびはちょっと、以前より冷たいと思ってた。

ボイチャもしなくなったし、

会いにも来なくなった。

どういうことなのかは、確認しなきゃなって思った。






3時間くらい(笑)俺たちは、待った。

かるびと、天使の男の会話が終わったところで、

俺とパンチはかるびのところへ駆け寄った。



パンチ「かるび〜〜、最近、冷たいんじゃないかあ?」



かるび「あー、ごめん、ちょっとね…」



オレ「あの人…は誰なの?」



かるび「んー…昔、お世話になった人なんだ」



パンチ「へ?ゴゴで?それともリアルでか?」



かるび「あはは、もちろん、ゴゴでだよ」



聞くところによると、ゴゴに入りたての時、

最初は世話役のしのぶさんに話しかけられたが、

その後、あの天使の男がいろいろとゴゴのことを教えてくれたらしい。


かるび「彼、ひさしぶりにログインしたっていうんで、私もちょっと嬉しくなっちゃって。別に君らに冷たくしようとは思ってなかったけど…」



パンチ「なんや〜、そんで、かるび。お前はアイツのこと好きなのか?んっ?」



ああ…、またパンチは…もう、単刀直入すぎるって!

まあ、それは俺も知りたいとこだけどさ (;´・ω・)



かるび「んー…う、ン。」







えっ!? (゚д゚)!








エエェェェェエエェェエエエエエ!!!!!? (´゚д゚`)(´゚д゚`)






かるび「あ、いや、好きっていうかさ、<気になる>って感じ」



パンチ「な、なんやー、それぇー…!」






それから、やっぱり、かるびはいつもよりも早めに「もう寝る」って言って、ログアウトしてしまった。

パンチと俺、二人だけになった。



パンチ「な…なんじゃあ、アイツ!好きなヤツがおったんか。ワシはアイツに会いたくて、それが楽しみでゴゴに来てたのによォォォ」



…まあ、それは俺も同じだ。



パンチ「って言うかよぉ、このワシも、一応、アイツが既婚者だから、少しは気を使ってさー、「好きだ」っていうアピールも抑えていたんだぜ? 
それをなんだよ、アイツの方から「好きな人がいる」なんて言っちゃってさーー!
馬鹿馬鹿しいったらありゃしないわ、
なんや、アイツ、浮気願望、アリアリだったんじゃねーーかっ!」



オレ「…いや、まあ、その。"ゴゴ"の中だけ…って意味なんじゃないか?あくまで、お遊びの中の…好きな人って感じでさ…。そう、ゴゴの彼氏っていうか、その…」



俺も正直、パンチの言ってる意味はよくわかっていた。
俺だって、好きという気持ちを抑えていたんだから。



パンチ「…ふん。浮気願望あるんならさ、ガマンすることなかったんだよ!アイツん家に無理矢理にでも、行けば良かったよ!名古屋からなら車でだって行けるしな!」



オレ「……。」



パンチ「まー、どっちにせよ、ワシとお前はフラレタってわけだ!」





この日以来、

俺たち二人はゴゴにインはしていたものの、

結局かるびがインしたりしなかったり、

仮にインしていても、あの天使の男と会っていたりするので、

かるびと話をする機会が極端に減っていった。



そして、



ついに、パンチがインしなくなった。



俺は、かろうじてインはするものの、かるび以外の人と話をするだけだった。


posted by みるしょう at 02:57| Comment(0) | ゴゴ市での出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月10日

Hおかしなおかしな、かるび

ごご8.gif


親友パンチのススメで、ボイスチャットやメールのやり取りまでするようになった、俺たち3人。
ゴゴ市というゲームの世界から、徐々にリアルの世界が見え始めた時、俺はもう後戻り出来ないような、若干の怖さを感じていた。



ボイスチャットをするようになってから、

今まで以上に、お互いの日常の生活などを話すようになり、

それぞれの人間像が少しずつ見えてくるようになった。



パンチなどは、ゴゴで振る舞っているような、チンピラっぽいイメージではなく、むしろおとなしいお兄さんという感じだった。まじめに、ハローワークなどにも通っているようだった。



かるびは、
ゴゴの時のハイテンションから比べると、実際は恥ずかしが屋な感じで、しゃべる時はとても物静かだった。

彼女は、一週間のうち、3〜4回ほどパートに出て、後はほとんど家にいて、暇な時間はゴゴなどのネットを楽しんでいた。

時折、昼間でも、「旦那が帰ってきた」とか言っていたので、旦那さんは自宅と会社を常に出入りするような、そんな仕事なのかな?と、思った。

でも正直、旦那さんのことや子供のことは、極力、聞かないようにしていた。
そこまで、彼女のリアルを知るのは、まだ怖かったんだ。
まだ、ゴゴの中の友人、でいたかったんだと思う。

それと、
彼女はかなりのお酒好きだということもわかった。
仕事が終わって家に戻ったら、とりあえずビールを飲む。
夜中に、俺とゴゴで会うころには、すっかり「出来上がっている」のだった。
どうりで、いつもハイテンションだなーとは思ってたけど(;^ω^)

お酒のせいか、彼女はよく、突然、動かなくなることが多かった。
オン寝(寝落ちのこと)のかるび、とまで言われていた。




この日も、酔っていたのか、わからないけれど、
いつもの3人で、ボイチャをしながら、ゴゴで遊んでいると、
突然、かるびが、
「今日はこの辺で落ちる」
と言って、ブツッと回線を切った。ボイチャからも落ちた。




俺とパンチは、いつもの様子と違うので、一瞬とまどったが、パンチが、
「まー、酔っ払って、眠くなったんだろうな」
と、言っていたので、俺もそうなのかな?と思って、
「かるび大丈夫かー?」っていうメールだけ、一応しておいた。

しかし、次の日も、彼女の様子がちょっと変で、あんまり俺たちとの会話がはずまない。




次の日もまた次の日も。







そして、ついに、ゴゴに入っても、俺とパンチのところにやってくる気配がなくなった。

別の場所で、キャラを放置するまでの事態に。




「俺たち、なんか、かるびに悪いことでも言ったか〜?…」

さすがのパンチもあせったらしく、俺も、

「じゃあ、ちょっと彼女に聞いてみよう。」

ということで、彼女のいる、ゴゴ広場へと二人で向かった。




すると、かるびは、

放置しているわけじゃなく、

知らない人と、仲良く二人でおしゃべりしていたんだ。



Σ(゚Д゚) ウソ!?   Σ(゚Д゚) ゲッ!!!!!



まあ(笑)

別に、いつも3人だけで話そうって約束したわけじゃないし、そんな束縛する権利もないけど、この時は正直、ちょっとショックだったなw

パンチも、
「なんや…、最近、様子がおかしかったのは、アイツが原因かいな…」

と、いつものような、虚勢のはったような発言はみられなかった。



そいつは、クルクルパーマヘアーで、
かるびのあこがれのアイテム、「天使の羽」をつけていた。





posted by みるしょう at 23:09| Comment(0) | ゴゴ市での出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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