2013年08月21日

13 縛り










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かるび―。

旦那との話し合いが終わり、

最後のお別れをした時だ。





「さよなら、元気で…。しあわせに。しあわせになって」



かるび
「…ありがとう。でも、うち…。どうしたらええんやろ…。わからんのやって…」




「ん? わからん?」



かるび
「旦那と一緒に…(職を)探せばええんかな…? それとも(見守って)黙ってた方がええ?」




「…ああ。そっか、なるほどな。俺も無職の時、あったからさ…そう考えると…」



かるび
「怖い…」




「え…?」



かるび
「…。」



(ああ、そうか。今、旦那が横で会話を聞いているから詳しくは言えないんだね)





旦那がこの後、職探しをするにあたって、

何もかもがスムースに行くとは思えない。


でも、誰だってそうだと思う。

かるびは、

この後、どんなことが起こるのか、

旦那がどういう行動を取るのか

想像すると怖いっていうことを言いたいんじゃないだろうか?

職がみつからなくて、また暴れる、とか。意見が合わなくて口論になる、とか。

…。









「そうだよな…。わかるよ、気持ちは。
とりあえず、最初は旦那と協力するかたちで、一緒に職を探してあげて。

旦那さん、かるびとの仲を修復したいっていうのもあるだろうから、
二人三脚で、優しく応援してあげて。無理させない程度に。

怒ったり、嫌味を言ったらダメやで。
優しすぎてもダメだけど…。

難しいな。
まあ…。

そうだな、もし、状況が変わったり、困ったことがあったら…。

最後の手段で。

本当に最後の手段ってことで…。

俺に連絡…くれる…かな。


俺が渡した携帯、まだバレてないやろ?

持ってて…。万が一の時のために




かるび
「う、うん。そ、それは…。助かる…けど。心強い…んやけど。」




「(かるび、話しにくそうだな。そろそろ、タイムリミットだよな)
あ、お金はいいから。家族の割引で、大した基本料じゃないからさ。
な?」



かるび
「いや、それはこっちで…頼むわ。うちも、それくらいなら大丈夫やから」




かるびは、一度言うと、かなり頑固だし、

電話が長引くと、また旦那の機嫌が損ねかねない。

俺は折れて、請求書をかるびの実家の方にまわすことにして、電話を切った。







明日、宮古に帰って※調べればわかるはず。

かるびに渡した携帯の料金が滞っていて、

それと連動して、メインである俺の携帯が止まった
としか思えない。









あれから、何か月経ったんだ…?

最初の頃は、

いつ、携帯に電話がかかってくるか、いつもドギマギしていた。

しかし、かかってくることはなかった。

かるび…、支払い忘れちゃってるのか?

まさか…。

あれから、旦那の方も特に進展がなく、お金に困ってるとか。

必要ないなら、解約しなきゃならないし…。

解約するにしても、一度は連絡したほうがいいだろうし…。

ああ〜、もう、こんな時に。困ったな〜。










(あの時…携帯を持っててって言ったのは…)





(本当に万が一のために…っていう理由だったのか?)





かるびとのつながりを…保っていたかったんじゃないのか?











保田。

保田が、俺の部屋で、待ってる。
posted by みるしょう at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛してなんかいないくせに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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